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2022/01/12

循環型農業とは?

皆様、こんにちは。ノウキナビ事業部の相場です。
2021年もあっと言う間に終わってしまい、年々早く過ぎていく1年に歳を取っていくのを実感しております。
さて、2022年も自分がやるべき目標に向かって邁進してまいりたいと思いますので、よろしくお願い致します。

2022年、1発目のブログですが、「循環型農業」について考えてみたいと思います。
なぜ、今「循環型農業」?
それは弊社、株式会社唐沢農機サービスと、株式会社商船三井が運営するKiliMOL株式会社が日本製農機をアフリカのケニアに輸出するプロジェクト第二弾として、2021年9月10日より田植機を中心とした「田植え 文化」を輸出した取り組みを知っていただいた、JICAのエチオピア担当の方々が視察に来社されました。

唐沢農機×商船三井×KiliMOL、 アフリカケニアで初となる「田植えの機械化」を実現

その際、近隣の農業法人様に訪問した時にこの「循環型農業」に積極的に取り組んでいらっしゃるお話を聞いたのがきっかけです。この法人の様は、稲わらを牛の餌にし、その牛から出た糞や牧舎で使った敷きわら、籾殻を一年かけて熟成させた堆肥を田んぼに戻すという循環型農業を実践しておられます。

堆肥を使用した農業は知っていましたが、改めて私なりに「循環型農業」調べてみました。

循環型農業とは?

循環型農業というのは、化学肥料や農薬などに配慮しつつ、一般家庭や畜産業などから出た、本来ならば廃棄する物を肥料として活用し、資源を循環させる農業の事を言います。

農業が環境に与えるリスクは?

・過度な施肥による水質汚濁、余栄養化
・不適切な農薬使用による水質汚染
・加温施設での化石燃料の使用による温室効果ガスの発生
・畜舎からの排水、排泄物による悪臭や水質汚濁
・プラスチック資材の不適切な処理による有害物質の発生

引用元:農水省ホームページ

と、我々が生活していく上で欠かす事の出来ない農業にはこのような問題が存在しているのです。

なぜ循環型農業が必要なのか?

農業の生産性は、機械化や基盤の整備、品種改良等が推し進められてきました。労働力不足等に伴い有機肥料から化学肥料への依存度が高まり、大幅な改善も図られてきました。
しかし、一方ではそういった化学肥料の過剰散布や家畜ふん尿の不適切な処理などによる環境への悪影響があるのもまた事実なのです。
環境へのリスクを低減させる意味でも、廃棄される物を肥料として再利用し、資源を循環させることで環境負荷を低減させる効果が期待できる「循環型農業」が必要なのです。

主な循環型農業

・耕畜連携

上記の法人様も実践されているのがこの耕畜連携ですね。稲わらを牛の餌とし、牛から出た糞や使用済みの敷きわら、籾殻を一年かけて熟成させた堆肥を田んぼに戻す。そのほかにその肥料を他の生産農家さんへ供給したりとまさに「循環型農業」の在り方だと思います。
一方で、肥料を作る施設が必要であったり、たい肥の大量投下する事で汚染に繋がってしまったりというデメリットもあるので注意が必要です。

・合鴨農法

水田においての自然農法のいとつで、合鴨を利用して減農薬もしくは無農薬で育てる農法の事です。これも循環型農法の1つですね。効果として、

・雑草や害虫を餌として食べる事で防草・防虫効果や、糞が養分となる肥料効果。

・土が攪拌されることによる稲穂の成長を促進する効果。

などがあります。しかし、稲作が終わった後の合鴨たちをどうするのかが課題になってきます。

まとめ

その他、多くの法人さんや企業様がこの「循環型農業」に力を入れております。しかしながら、短期的な生産性の落ち込みや、設備の導入費用やメンテナンス費用の負担などの問題があるのも事実。補助金や制度をうまく活用して「循環型農業」が広がっていってほしいと思います。
「循環型農業」は、これからの農業業界のみならず、食に関わる全てをより活性化させていくために必要な取り組みであり、私たち人々の生活を支えていく事になると思います。私たちもこういった取り組みがある事をしっかりと知った上で、身近にある食について再度考え直すきっかけになればと思います。
こういった取り組みえを知ることで、フードロス削減の解決にも繋がるかもしれません。

番外

「循環型農業」を調べていると、「環境保全型農業」という言葉が多く出てきます。
「環境保全型農業」とは、できるかぎり環境への負荷を減らした農業、農法のことを指すそうで、政府は1999年に持続農業法というものを制定し、持続性の高い農業生産方式の導入を促進するための措置を講ずることにより、環境と調和のとれた農業生産の確保を図り、農業の健全な発展に寄与することを目的と定義しています。

「循環型農業」はこの「環境保全型農業」の一部として推進されているようです。

 

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