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2018/10/17

交付金を有効に使って“強い農業”へ!

【農機具購入にも交付金のチャンスが】

“日本の農業をもっと元気に!”と、政府も農業を後押しする姿勢を強めていて、交付金を支給するなどの農業支援のための予算額を増やしてくれたとのことです。
8月31日、農林水産省は2019年度予算概算要求が2兆7269億円に決定したと公表しました。なかでも注目すべきは、農業機械・施設導入を支援する「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」です。前年に比べて120%増の275億円を見込んでいます。

【強い農業・担い手づくり総合支援交付金】

産地の収益力アップと次世代の担い手の経営発展を推進するために、産地と担い手の発展の状況に応じて、必要な農業用機械と施設の導入を切れ目なく支援するもので、支援のタイプは3つあります。
1.産地基幹施設等支援タイプ
地域農業において中心的な役割を果たしている農業法人や農業者団体などによる産地の基幹施設の導入を支援します。
・助成対象:耐用年数5年以上の農業用の産地基幹施設
・補助率:1/2以内等
・上限額:20億円
2.先進的農業経営確立支援タイプ
農業法人などが、自らの創意工夫と判断により経営の高度化のために必要な農業用機械・施設の導入を支援します。
・助成対象:耐用年数5年~20年の農業用機械と施設
・補助額:3/10以内等
・上限額:個人1000万円/法人1500万円
3.地域担い手育成支援タイプ
農業者が経営基盤を確立し、さらに発展するために必要な農業用機械と施設の導入を支援します。
・助成対象:耐用年数5年~20年の農業機械と施設
・補助率:3/10以内等
・上限額300万円等

【水田活用の直接支払い交付金】

米政策改革の安定に向け、食料自給率・自給力の向上に資する飼料用米、麦、大豆等の戦略作物の本格化とともに、産地交付金により、地域の特色ある魅力的な産品による産地の創造を支援します。
1.戦略作物助成
水田を利用して、麦、大豆、飼料作物、WCS用稲、加工用米、米粉用米を生産する農業者を支援します。
・交付単価:麦 大豆 飼料作物※・・・3.5万円/10a ※子実用とうもろこし(飼料用)を含む
WCS用稲・・・・・・・・8.0万円/10a
加工用米・・・・・・・・2.0万円/10a
飼料用米 米粉用米・・・5.5万円~10.5万円/10a(収量に応じる)
2.産地交付金
地域の作物振興の設計図となる「水田フル活用ビジョン」に基づき、高付加価値化や低コスト化を図りながら、地域の特色ある魅力的な産品の産地を創造するため、地域の裁量で活用可能な産地交付金により、二毛作や耕畜連携を含め、産地づくりに向けた取り組みを支援します。
・配分単価:飼料用米 米粉用米(多収品種の取り組み)・・1.2万円/10a
そば なたね(作付けの取り組み)・・・・・・2.0万円/10a
新規市場開拓米(作付けの取り組み)・・・・・2.0万円/10a
畑地化(交付対象水田からの除外)・・・・・・10.5万円/10a

【早めに情報収集して申請の準備をしてください】

例年、農業機械や施設の導入予算については申請件数が多く、予算案が決定する12月末直後からの事前要望調査が通例になっています。予算の執行は2019年4月以降ですが、事業利用を希望される方は、事業実施主体となる市町村でお早目の確認して、情報収集することが大切です。