株式会社唐沢農機サービス ロゴ

2022/11/30

農機具屋 海外との繋がり~2 バングラデシュ

バングラデシュ

国旗の意味

緑がイスラム教と農業の発展を、赤い丸は独立に流された血と太陽の恵みを表しているそうです。 丸は風になびいても中央に見えるように少し旗竿側に寄せてあるとのこと。

こんにちは。前回お伝えしたように、この程バングラデシュより視察研修団が来社されます。これを書いている翌日の予定ですので、今回もバングラデシュの農業事情について調べてみたいと思います。お付き合いください。

概要

バングラデシュ人民共和国(バングラデシュじんみんきょうわこく、英語 People’s Republic of Bangladesh、通称バングラデシュは、南アジアにある共和制国家。ここで、ん?共和制?共和国はよく聞くけど、と思い調べると、何のことはない、いわゆる共和国のようです。首都はダッカ。北と東西の三方はインド、南東部はミャンマーと国境を接し、南はベンガル湾に面しています。 バングラデシュ国内最大の港はチョットグラム(2018年以前はチッタゴンと呼ばれており、今もその表記がそのままの場合があるようです)にあり、数千年に亘って交易地として繁栄してきました。人口は首都ダッカに次いで国内2位。 バングラデシュの輸出入の主な経路であり、現在は国内外からの投資を得て港湾施設の開発も進められいます。 国名のバングラデシュとはベンガル語で「ベンガル人の国」を意味するそうですね。国内最大の都市は首都のダッカ、他の主要都市はチッタゴン、クルナ、ラジシャヒ。ちょっと、私は聞き慣れません。バングラデシュは南アジアにおけるイスラム圏国家の一つで、人口は1億6,468万人、都市国家を除くと世界で最も人口密度が高い国であり、人口数は世界第8位となっているそうです。 元々はインドの一部であり、1955年に東パキスタンとなったが、パキスタン本土とは遠く離れた状態であったことや宗教関係上、1971年にパキスタンから独立したそうです。イスラム教としてのベンガル人のアイデンティティを伴い、インドとイギリス、パキスタンからの独立を経ての困難な道のりだったようです。 その土地は、豊富な水資源から米やジュートの生産に適し、かつて「黄金のベンガル」と称された豊かな地域ですが、インフラの未整備や行政の非能率から、現在はアジアの最貧国に属しています。しかし近年は労働力の豊富さ、アジア最低水準の労働コストの低廉さに注目した多国籍製造業の進出が著しく、第三国への輸出のほか、人口の多さからスマートフォンなどはバングラデシュ国内市場向けにも生産されていることなどもあり、新興国として期待されています。

農業の沿革

1970年代に国家による灌漑施設の導入が行われ、特に井戸の掘削が進められました。最初は国家主導であったようですが、その広がりのスピードに伴い、民営化されました。しかし余りに掘りすぎた為か、80年代前半にかけてその資源が枯渇しかける危機に見舞わられたこともありました。これだけ聞くと、水が無いように聞こえますが、そうではなく、バングラデシュの農業の特徴として、季節的な水の過剰と不足という極端な水環境に適応して営まれており、雨季には地域の水条件にあった多様な品種のコメが作付けられ、乾季には休閑されるか、雑穀、豆、油糧種子等の畑作物が栽培されている、両極端な環境のようです。バングラデシュの国土は狭く、道路や電気などのインフラが十分に整備されていない上、サイクロンなどの自然災害が多く、農業の生産性を上げることは理屈以上に大変。しかし、こうした多くの障害を克服しながら、バングラデシュの農業が成長している要因として、世界銀行は灌漑設備導入による耕作地の拡大、高収量品種の導入、市場の効率化、農業の機械化を挙げ、各国のサポートを受けながら前進を続けています。

農業機械輸入規制緩和

1986年と1988年の2度にわたるサイクロンの直撃により、大勢の人々が犠牲になられました。また、同時に多くの農耕用の雄牛が失われ、農民にとって復旧の支えをも失う惨事だったようです。そこで、当時のエルシャド大統領は農耕用の雄牛を代替するために2輪の耕耘機を中国から輸入することを決定し、農業機械の規制委員会を解散、輸入に関する規制を撤去しました。この規制緩和に伴い、農業機械の輸入が堰を切ったように増加することになり、結果農業効率が上がることになりました。

農機を取り巻く環境

90年代から農業機械産業は中国やインドからの2輪トラクターや4輪トラクターの輸入が増加し、同時に、小型エンジンの輸入自由化を受けて国内での農業機械(除草機や脱穀機のような非精密機械)の製造も段階的に発展しました。国内の研究機関等で設計された農業機械は国内メーカーによって製造されているほか、全国には4万以上の中小の町工場があり、多様な農業機会・器具を製造し、部品を供給、修理などのサービスを提供し、市場の拡大を下支えしているとのこと。市場のニーズが大きい小型ディーゼル・エンジンは輸入品であり、浅井戸や脱穀機で使用されています。トラクター等のスペアパーツは、全国の小規模な工場で国内需要の8割を供給できているそうです。すごくないですか?勝手なイメージですが、とても手先の器用な国民性があるように感じます。YOUTUBEなどで検索してみてください。正直圧倒されます。

流通/販売/購入

2輪トラクターと4輪トラクターは、大手の輸入業社が自社の店舗や、全国の小売店やディーラーを通じて販売されており、農業機械の割賦販売のためのファイナンスを民間の商業銀行が行うことで、購入しやすい環境も整い、2000年以降、特に2輪トラクターの数は急激に増えました。通常、購入代金の30%を前払いし、残りを2〜3年で完済するスケジュールとなっているそうです。

トラクター

ここで言う2輪トラクターとは、12馬力〜16馬力のディーゼル・エンジンを搭載し、耕運機ティラーや耕転機をとりつけて主に耕作、貨物の運搬など多様な用途に利用されています。要は日本の耕運機ティラーの大型版です。Vベルトなど、3本も使われていることが多く、日本では見ることのない機械です。これらは一部を除き中国からの輸入品であり、市場はSifang社製とDongfeng社製のものに独占されており、年間約6万台が輸入されているそうです。余談ですが、4輪トラクターについては、トラクターの運転手がブローカーと呼ばれる役割を担い、トラクター販売の営業を行っており、販売に対して高いインセンティブが与えられているそうです。農機営農マンとしては、気になる存在ですね。1960年代より4輪トラクターが輸入されており、2002年の段階で年間の販売台数は700台に満たないものが、2006年以降に伸び始め、現在は10倍以上になっています。4輪トラクターは、インド製を中心に、中国製や韓国製の製品が輸入販売されており、インド製ではMahindra社やTAFE社のトラクターが多く出回っています。

営農規模

GDPに占める割合は10~12%(畜産を含む)で、1980年代には全世帯の7割が農家だったそうです。しかし、2008年時点では6割を切り、さらに2015年には15歳以上の労働人口に占める農業従事者の割合は45%にまで減少しました。この結果、田植え期や収穫期において 人を集めて作業することは難しくなり、特に人数が必要となってくる田植え、稲刈り、乾燥期にタイミングよく人が集まらないのは農家にとって喫緊の問題となる。また、人件費も徐々に高騰してきており、伝統的な労働集約的な農業を継続するのが難しくなってきているそうです。正に日本と似た問題が蓄積しています。

 

株式会社唐沢農機サービス

0268-62-5262

リクルート

働き方も様々です。

株式会社唐沢農機サービスでは一緒に働いていただける仲間を募集中です。

https://recruit.karasawanouki.co.jp/

 

——————–リクルート情報・その他——————–

〇会社説明会実施中! https://recruit.karasawanouki.co.jp/

 ※会社説明会の日程は、リクルートサイトの“お知らせ”よりご確認ください

◯唐沢農機サービス本社・展示場への口コミを募集しています! g.page/karasawanouki/review

〇唐沢農機YOUTUBEチャンネル https://www.youtube.com/c/karasawanouki

 

——————–【唐沢農機サービス】———————-

<MISSION >

  すべての農機をネット通販に変える!

<VISION>

  世界中の農業人が豊かになる世界を創る