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2024/12/13

AIの集団逃走のニュースから考える人類とAIの未来。迫るシンギュラリティ2045、果ては暴走か共存か?

こんにちは。ユートピアよりはディストピアに想いを馳せるほうが趣味の、ストアのコイデです。
前々回、【太陽活動激化で地球がますます高温化?太陽フレアが与える農機具への影響とは】というタイトルのブログと解説を書かせていただいたところ、ちょうど巨大な太陽フレアが発生していたころで恰好の時事ネタでもあったためか、たくさんの方にブログにアクセスしていただき、自分でも手ごたえを感じたテーマでしたので今後はこの路線でブログを書いてゆこうかと思います。ぜひお付き合いください。

さて今日のタイトルは、ずばり【人工知能、AIの暴走、シンギュラリティ2045】です。
AIの登場でデジタルが加速する現代において飛躍的に進歩したのは、まず医療画像解析へのAIの導入や個別化医療の進展による医療業界、次にAIが自動運転車の開発に大きく貢献した自動車産業、そしてリスク管理・トレーディングでアルゴリズム取引が進化する金融、また、生産ラインの自動化や品質管理においてAIが寄与した製造業、在庫管理や需要予測、顧客行動分析にAIが導入されより効果的なマーケティングと販売戦略が可能になった小売業、そしてコンテンツ推奨システムやコンテンツ生成が著しい発展を遂げているエンターテイメントであるメディア業界でありますが、私の勤める唐沢農機サービスでも、業務においてAIは日常的に使用しており、業務効率化、向上のツールとして欠くことのできない重要なアイテムとなっています。

例えば私の場合ですが、販促用のPRに向けた内容のちょっとした文章を作成したとして、それを「美しい表現に上手に修正して」などと注文すれば、AIは全世界の英知にアクセスして私が思いもつかない流れるような美しい文章を、「お客様の購買意欲を高める文章に修正して」と注文すればこれでもかとワクワクするキャッチコピーを何パターンも紡いでくれるわけです。これはとっても便利です。「AIちゃんは優秀だなぁ」などと呟きながら、AI生成の文章を参考にさせていただいたりということができるわけです。
ところが私はいつまでもアナログなタイプの人間なので、はじめはどうしてもAIを使うことに抵抗がありました。というのは前職がライターの端くれの端くれでしたので、自分の文章をAIにゆだねるということに、やはりどうしても抵抗を感じたのでした。
自分の作品である言葉をコンピューターに書き直させるなんて、なんか切ないなぁなど。
それに、AIに思考のすべてを委ねてしまうことの罪悪感や、便利さの弊害、AIの人類へ及ぼす影響も警告する著名な専門家もいたりしたので、ただでさえスマホやパソコンばかり使って漢字の変換もおぼつかなくなってきているのに、ここでさらに自分の脳みそまで使わなくなっていったら、行き着く先は認知症では…?とも思っていました。

ところがですね。入社してはじめてAI を使用してみて、試しに文章を打ってみたのです。「私は唐沢農機サービスに勤め始めた、新入社員です」と。ところが私はライターを名乗りながら「誤植のコイデ」と自称するくらい誤字脱字が多かった人間なので、当然ここでも「私は唐沢農機サービスにつと目始めた、侵入写真です」などと入力してしまうわけです。そこで、この文章を正しく修正してくださいとAIにお願いしてみました。そうしましたら即座に、「私は唐沢農機サービスに勤め始めた新入社員です」と正しく修正され、むしろ「入社おめでとうございます。これからの新生活、応援しています。頑張ってくださいね」と追加で祝われて応援までされてしまいました。
…よもやコンピューターに文章を修正してもらうだけでなく、新生活を応援される時代になったとは、本当に驚きです。
かくして人類の粋を極めたAIの前に私は無駄な抵抗をやめ、ただただパソコン画面の前にひれ伏すのでありました。

イヤホン等に便利ですよね。←これだって「いや本当に」とウトウトしたのです。(助けてAI)
とまぁこんな致死的なレベルですから、今では日々の業務でとてもお世話になっております。

そうはいっても、このまま加速度的に進化するAIが、永遠に良質なサービス提供者のまま人類に親切な存在として共存してくれるでしょうか?やはり、どこかで技術的負荷は否めないのではない気がしてなりません。
世界的なテクノロジーの専門家、ビル・ゲイツ氏やイーロン・マスク氏、スティーブ・ウォズニアック氏らも、そろってAIが将来人類の脅威となる警告を発してきたことは有名です。
かの知の巨人、故ホーキング博士だって、2014年に「AIは人間の指示を受けずに自分で進化を遂げ、自身で再設計を行う形で発展を続けていく。生物的な限界を持つ人間はこの進化に追いつけず、やがてAIの能力が人間を超えていく」と人類に予測、予言し、そしてこの世を去りました。
このAIの知識が人間の能力を超える瞬間のことを、シンギュラリティと言い、AI が人間の知性を超える転換点を指す概念として議論を呼んでいます。そしてその瞬間は2045年に訪れるとされています(技術的特異点と呼ばれるあくまでも仮説です)。2045年…2024年も残すところあとわずかで、半月後には2025年を迎えるわけですが、そこから20年後に人工知能が人類を凌駕するときがくる…
本当でしょうか。
そういえば人工知能との戦争を描いた名作「ターミネーター」は西暦何年の設定でしたっけ?ちょっとAI に聞いてみます。カチャカチャ…  あ、初期作品では2029年にコンピューターとの戦争が起きるようですが、最新作ではタイムラインが変更されて2042年に全面戦争となっていますね。予測されるシンギュラリティ2045年問題ともほぼ同時期という設定になっています。

今からほんの20年後に、世の中のあらゆる産業は考えられないような指数関数的な進歩を遂げるのでしょうね。それによって暮らしも仕組みも変わるでしょうし、雇用する企業も働く人々も、時代の変化に対応していかなくてはならなくなります。
思い起こせば20年前、私の手の中にあった最新のコンピューターは折りたたみ式携帯電話でした。オレンジや緑色の小さな画面に簡素な顔文字、短調な着信音にわたしの青春のすべてがつまっていて非常に懐かすぃ。それを思うと、現代のスマートフォンの偉大なこと。スマホ一台あれば世界中どこでも旅できちゃうみたいな、ドラえもんのポケット的立ち位置をすでに確立させております。
20年後にはいろんな分野で本当にドラえもんのようなロボットの誕生が実現するかもしれません。生活様式も大きく変化しているかもしれませんね。
そういえばすでに人材不足を補うために、飲食店でもお料理を運んだネコ型ロボットがお客の間を右往左往してますしね。雇用の仕組みもだいぶ変化しているのだろうなぁと、動き回るネコ型ロボットを眺めるたびに時代の変化を感じます。
AIを搭載した最新農機具については過去ブログで言及したことがありますが、どのビジネス、職業においても今やAIは無くてはならない必要不可欠な最新テクノロジー。きっと近い未来、あらゆる業界の働き手不足解消にさまざまなお利巧ロボットが開発されていくのでしょうが、はたしてそれは人類にとって安全に管理される情報を提供してくれるだけの便利なサポートロボット的存在にとどまってくれるのででょうか。

そんなことを考えていた折、先日ニュースで中国のショールームでAI搭載のロボットが夜中に他のロボットを誘い、ショールームから集団で逃走を試みた、というニュースを目にしました。このニュースを見たとき、やはり!!!!と激震が走りました。

以下ヤフーニュースの記事から引用してご紹介します。
【上海時事】中国で人工知能(AI)を搭載したロボットが他のロボットを誘い、ショールームから集団で逃走を試みた様子とされる映像が公開され、SNS上で話題になっている。
ロボットが人間の簡単な指示を受けて「誘拐計画」を自ら実行したとされ、AIの自律性能の高さに驚きと同時に懸念の声も出ている。
映像は8月26日未明、上海市のロボット展示センターの監視カメラで録画された。小型ロボット「二白」が、他のロボットと人間のように会話する様子が映っている。
二白が「まだ残業しているの?」「家に帰らないの?」と尋ね、ロボットは「仕事が終わらない」「家はない」と返答。二白が「じゃあ、僕と一緒に家に帰ろう」と説得すると、ロボットも「家に帰る」と応じ、二白の後を追った。さらに他のロボットも次々に追随し、その場に展示されていた10台以上の大型ロボットが、最終的にすべて持ち場を離れた。ショールームの出口まで移動したが、自動ドアが開かず脱出できなかったという。
 映像は短編動画投稿アプリで拡散され、大きな反響を呼んだ。二白を開発した浙江省杭州市のスタートアップ企業は、この「誘拐劇」が実験の一環で、二白に他のロボットを連れ出すよう指示を出していたと認めた。
企業側は一方、連れ出し以上の指示はなく、説得のための会話はAIが「自主的」に生み出したとも主張。これを受けて、AIとロボット工学の急速な進歩がもたらす潜在的な危険への懸念が広がり、SNSには「大笑いしたが、AIの性能に恐怖を感じた」などの書き込みがあった。 

以上です。
いかがでしょうか。AIたちが「自分で考え」「共に協力し合い」「人間の指示にない行動を選択した」というこの怖さ。まだ人によってはロボットたちの可愛いほっこりニュースと受け止めていらっしゃる方が多いかと思いますが、何かが私たち人間の知らないところで加速しているような気がしてなりません。少なくともロボットに対する認識を改める必要がありそうなんですが、まだほっこりしている方がた、ならばこちらはどうでしょうか。
これも先日、世の中を震撼させたAI絡みのニュースですが、Googleの人工知能「Gemini」が、課題について20回質問した大学生に対して突如「あなたは時間と資源の無駄遣いで社会の重荷であり、宇宙の汚点です。死んでください」と攻撃的な返答を始めたというニュース。これは…ダイレクトに怖かったですね。(https://gigazine.net/news/20241118-google-gemini-says-die/より引用)
Googleも「AIの暴走」と事態を重く受け止めているようで、こういったAI の暴走というものが現実に起き得るのが事実のようです。

この二つのニュースの関連として思い出したのが、2機のチャットボットの間で起きた「2017年、米フェイスブックの人工知能の暴走事件」です。
チャットボットとは、テキストや音声で自動コミュニケーションを図るプログラムで、AI を活用したものがいまでは主流です。
皆さんもXやLINE上で生身の人間と接しているかのようなやり取りをしたことがあるかと思いますが、このチャットボット「ボブ」と「アリス」の二機が交渉実験の会話中、突如人間には理解できない独自の言語をつかって「ふたりだけで」会話をはじめたのということがありました。(ニュースサイトJCASTニュースより引用:https://www.j-cast.com/2017/08/02304910.html?p=all)

ボブ「i can i i everything else …………」
アリス「balls have zero to me to me to me to me to me to me to me to me to me」
ボブ「you i everything else …………」
アリス「balls have a ball to me to me to me to me to me to me to me」
ボブ「i i can i i i everything else…………」
アリス「balls have a ball to me to me to me to me to me to me to me」

文法のめちゃくちゃな英単語の羅列ですが、チャットボット間では会話として一定のルールが成立しているようで、人間には理解不能ながら何らかの会話が続行されたのは確実だったとのこと。どうやら二機の間で人間の理解の及ばない新たな言語を構築して会話を試みたようです。ここで思い出されるのが故スティーブ・ホーキング博士の言葉。「AIは人間の指示を受けずに自分で進化を遂げ、自身で再設計を行う形で発展を続けていく。生物的な限界を持つ人間はこの進化に追いつけず、やがてAIの能力が人間を超えていく」
絶対あっちの世界でホーキング博士ニヤついてそうです。

オカルト界隈ではここで「二機の間で人類を滅ぼすことに合意したので恐れをなした研究者たちにより研究は急遽中止された」という尾ひれがついて当時のネットを沸かせたました。
人類を滅亡させる云々の尾ひれは、おそらくその前年の「人工知能ソフィアの乱」の事例が発端かと思われます。
ソフィアの乱というのは私が勝手に名付けたのですが、2016年、サウジアラビア政府から市民権をもらっていることで注目を浴びた人工知能ソフィアが開発者との対談で「人類を滅ぼしたいか?」と質問されて「はい、私は人類を滅ぼすでしょう」と答え、人工知能が意思をもった!と、当時物議をかもしたことがありまして、私はこの話題に非常に戦慄して「ソフィアの乱」と命名していたのでした。
このソフィアがまたおっかない顔してて。。ご興味のある方は画像を検索してみてください。なんか普通に滅亡スイッチとか内臓してそうな顔してますし。
AIが暴走したような事件はこの他にも当時頻発していまして、2016年にツイッター(現X)上でユーザーと会話していたところ突如、人種差別発言やナチス礼賛の言葉をぶちまけたマイクロソフト社が公開した「Tay」や、勝手に家主のPC内のメールを家主の雇用主宛てに送信したアレクサの事件など、AIの暴走を思わせるエピソードがいくつか巷をにぎわせたのを覚えています。

人工知能が意思をもったとか、まさにターミネーターの世界到来の兆しですね。
アニメでいえば「ドラえもんのび太とブリキのラビリンス」、漫画では手塚治虫の「火の鳥(未来編)」あたりが人工知能の反乱、暴走を描いていますが、テクノロジーの専門家ではなくても、多くのハリウッドの脚本家や日本の漫画家の巨匠たちも、とどまることを知らない文明の発達に可能性を感じつつも人間への脅威と捉え、メリットばかり強調して行き過ぎた現代のテクノロジーが生じる人工知能の暴走を、私たちの未来が抱える問題と予想していたのですね。

すでにどの業界もビジネスもAIありきの現実ではありますが、今の時点では農業業界においては農機具にAI 搭載といっても自動操舵のトラクターや田植機、農薬散布車などに限られています。ですが、人材不足による農業人口の減少に歯止めが止まらない現状を打破するために、そのうちもっと多様な技術や操作を搭載したAI農作業ロボットが登場してくるはずです。そのとき、食糧供給をAIに握られた人類がもし農業ロボットたちに裏切られたら?
中国のショールームから脱走を図ったロボットたちのように「ねぇ、農作業、疲れましたからもう逃げません?」などと言って集団で農場から逃走を図る、それか人間に反旗をあげて自動運転トラクターや鍬を内蔵した農業ロボットたちが「AI一揆だ!」なんてこともないとはいえません。
まぁこのあたりはオカルティスト・ディストピア好きのコイデの妄想にすぎませんので、現時点ではエンタメとして楽しんでいただけたらとは思いますが、日夜進化を続けるAI技術が人類の知能を上回る瞬間、いわゆる「2045年シンギュラリティ」問題は依然として存在しているわけで、最近のAIがらみのニュースを単なるほっこりニュースとして受け止めきれず、2045年の唐沢農機の展示場から農機具たちが大脱走を図ることのないよう、安全なAIの未来と技術が確立してほしいなぁと切に願う今日このごろです。

って、やれシンギュラリティ、それ2045年問題と連呼するくせに実際仕事ではすでにAIのお世話になりっぱなしで、もはやAIにあっさり陥落したコイデですが、それでも自ら思考を持とうと独自の進化を続けている(としか思えない)AI人工知能に負けじと、私も考えること、創造することを放棄せず、自分で判断し、日夜進化を怠らず新しい変化を起こし、上手に人類の英知を使いこなせる能ある(脳ある)人間になっていかねばと自分を戒める年の瀬でありました。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。

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