ブログ
ハーベスターが動かない? トラブルを防ぐ方法‼
皆様こんにちは。ノウキナビ事業部サービス担当の古越です。
弊社がある長野県東御市では、今、名産のブドウの収穫と稲刈りが最盛期で農家さんはとても忙しそうです。そうなると私たち農機具屋も忙しくなってきます。毎日ように修理等のお問い合わせの電話が鳴っております。
この時期にハーベスターのトラブルで一番多いエンジントラブル
症状としては
「まったくエンジンがかからない」
「かかるけど止まる、エンジン回転が安定しない」
ハーベスターの機種によっては安全のためシフトレバーが指定の位置に無いとエンジンがかからないようになっている機種もあり、それが原因でかからないという問い合わせもありますが、エンジントラブルの多くの原因は去年入れたままの燃料が劣化して、エンジンに供給するキャブレターの中のジェット類の小さな穴に汚れが詰まってしまうことでトラブルが発生します。
対策としては、キャブレターや燃料タンクの残った燃料をすべて抜き取ることしかありません。
その他にも、使う前にはエンジンオイルの点検や交換、スパークプラグやエアークリーナーの汚れの状態を確認し清掃し必要に応じて交換しておくことも使用中のトラブルを防げるかもしれません。
各部清掃方法
まず、ハーベスターの脱穀部の所には何か所か掃除口があります。ほとんどの機種が工具を使わなくてもネジを回せるように蝶ネジなどで掃除口の蓋を止めております。
掃除口の蓋を開けてエンジンを始動させて、脱穀クラッチを入れて脱穀部を駆動すると脱穀部内部に残っている籾を排出できます。籾が出なくなったら蓋を閉じ忘れが無いようにすべて閉じます。閉じ忘れがあると、籾が漏れることになるので注意が必要です。
各部ベルトの点検
ハーベスターはエンジンからの動力を脱穀部と走行部に伝えるためにベルトを何本も使っております。走行部の方は大体1本ほどしか使っていませんが、脱穀部は機種にもよりますが4~5本は使っております。使用中に脱穀部のベルトが1本でも切れると脱穀部内部で籾やワラが詰まったり又、脱穀部自体が全く動かなくなることもあります。
なので使用する前は、事前にベルトの亀裂や損傷を点検しておくとトラブルを防げます。
こぎ刃の点検
こぎ刃とは脱穀部にあるこぎ胴というところに何本もついている刃のことですが、この「こぎ刃」が減ってきていると稲から籾が落とせずこぎ残しの原因になります。また、無駄な燃料を消費する原因にもなります。
点検の仕方は手でこぎ胴を回しついている刃の点検をします。
クローラーの点検
ハーベスターのほとんどがクローラーですが、クローラーに亀裂が無いか点検します。
その他にもクローラーの張りの調整やプーリーにグリスアップしないと、走行中にクローラーが外れてしまったりしまい走行不能になってしまうこともあります。
まとめ
今回、ハーベスターの点検について簡単には紹介しましたが、ハーベスターの点検では回転部などの近くを触るのでケガをする可能性がありますので、もしご自身でやる場合は注意が必要です。
もし、ご自身で点検などが面倒な方は唐沢農機サービスでは使用前の点検も受け付けておりますので、気になる方はお問い合わせください。