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2020/01/20

大変な畝づくりが簡単に!?三菱の『 SMARTEYEDRIVE』

皆様、こんにちは
今回のブログでは三菱の低コスト操舵アシスト装置『SMARTEYEDRIVE』をご紹介したいと思います。
こちらはトラクターの直進作業をアシストする自動操舵装置です。業界初の独自開発の画像処理技術を駆使し、
熟練オペレータと同レベルの精度で耕耘や、畝たてをすることが可能になります。
次にご紹介する3つのユニットを取り付けるだけで使うことが出来ます。(適合機種や、価格については当ブログの最後に記載があります。)

単眼カメラ 画像処理ユニット

カメラ・プロセッサが一体化した小型モジュールを採用。カメラ映像から直進・追従作業時の進行方向の『ズレ』を検出し、操舵装置に指示を出します。

ステアリングユニット

カメラ映像からの操舵指示を受け、内蔵のモータで操舵をアシストします。ステッピングモータ採用により超低速時でも安定した制御が可能です。

ステアリングセンサ

フロントアクスル上部に取り付けたセンサで、操舵アシスト時の前輪の切れ角を検出します。

カメラが捉えた風景をコンピューターが認識し、ステアリングを操作します。なので直進中はハンドルを握る必要がありません。最大200メートルの距離を内蔵されたECU(エレクトリックコントロールユニット)が認識して、トラクターの運転をアシストするため、進行方向の「ズレ」を最小限に抑えることが可能(誤差は±5cm以内)です。
さらにお手持ちのスマートフォンとWi-Fiで接続すると進行方向をスマートフォンの画面上で確認することが出来ます。
スマートフォンとトラクターの接続は直接行えるのでルーターなどは必要ありません。

畝たてが正確に行えるとその後の播種・管理・収穫の工程を効率的に行うことが出来るようになります。逆に畝たてが上手くいっていないと畝たて後の移植作業や収穫作業の効率悪化、作物品質のばらつきに繋がります。そのため、畝たて作業には熟練の腕による高い精度が求められてきました。『SMARTEYEDRIVE』を導入することでこの負担を軽減し、経験の浅い担い手や新規就農者でも正確な畝たてが出来るようになるでしょう。
しかし、カメラによる映像処理を行っているため、夜間作業や雨天作業など視認性の悪い条件下では使用することが出来ません。
メーカーが記載している適合作業環境及び不適合作業環境は以下の通りとなっておりますのでご参照ください。

適合作業環境

①50~200mの直線作業が可能な畑作ほ場
②傾斜のない平坦なほ場
③正面方向に特徴的な景色のあるほ場

不適合作業環境

①夜間作業 ②雨天作業 ③濃霧
④水面(代掻き等の水をはる作業) ⑤逆光
⑥地平線だけのような正面目標のないほ場
⑦高低差・左右傾斜のある丘陵地
⑧カメラ前面のガラスが汚れている場合
⑨未耕地(荒起こしが必要)
適合機種は以下の通り

まとめ

今回ご紹介した『SMARTEYEDRIVE』の最大のメリットは導入コストの低さにあると感じました。現行機種と旧型機のキャビン仕様トラクターの後付けが出来るためわざわざトラクターを買い替える必要がありません。そのため、初期費用を抑えつつ作業の効率化が図れます。しかし、悪条件での使用が出来ないというデメリットもありますので、購入を検討される場合はご自身の使用条件と照らし合わせる必要があると感じました。
更に詳しい情報や気になった点などございましたら是非お問合せください。
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