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自己紹介~心臓をぶたれて応募を決めた主婦の話~
はじめまして。本日唐沢農機サービスに入社いたしました小出と申します。
所属は農機ソリューショングループ、担当は店舗対応とセールスメンバーのアシスタント業務、ECサイトの出店業務及びコンテンツ制作です。 タイトルにもありますように、私はつい4時間前にこの唐沢農機サービスに初出勤して、右も左も分からない中デスクでコチコチになりながらこのブログを書いています(汗)。
唐沢農機サービスでは全社員が毎月ブログを執筆します。
今この瞬間にもパソコン画面の応募フォームの前で応募を迷われている方にとって、何か一つでも参考になればと思い、僭越ながら私も自己紹介をテーマに、応募の経緯などを書かせていただこうと思います。どうかお付き合いください。
応募のきっかけ
実は6月に夫が倒れまして。
幸いにも加齢からくる良性の眩暈ということで大事には至らなかったのですが、連絡を受けたときは「脳梗塞か卒中か」という不安と、等々に病に脅かされる中年期に突入したのかと、いつの間にか訪れていた老いをひしひしと感じながら病室に横たわる夫の横で何とも言えない複雑な思いを味わったのでした。
その頃の私は在宅で仕事をしておりまして、仕事と言ってもほとんど趣味の延長のようなもので家計は夫一人に任せきりの一馬力状態。子どもはまだ小学生と年中さんです。習い事も始め、今は小さい胃袋も細い手足も、今後どんどん大きくなる。この状態でもし夫の身に何か起きたら、小出家は完全に「詰み」です。
「詰み」
相手が何を指しても次に玉を取られる状態を「詰み」といいます。 「詰み」になった時点で将棋は終わります。(日本将棋連盟『将棋の基礎知識』より)
”終わります”…!
かくして私は一念発起して就職活動を開始したのでした。
出会い
唐沢農機サービスの求人情報は私の職歴を生かせる点で気になり、会社のWEBサイトを閲覧する中で経営理念である「すべての農業人が豊かになる世界を創る」という言葉に深く心を打たれました。いや嘘です。打たれたというより、「ゴンッ」と痛みを伴うほどの強い衝撃を受けました。
というのは、私は前職で農家さんにお話しを伺う機会が多く、多くの農家さんが日本の農業の抱える問題を切々と訴えておられ、皆さん口をそろえて「日本はいずれ必ず食糧危機が訪れる」と仰っていたのです。 「20年後、俺たちいないよ?後継者もいないし。その時君ら、何食べるの?」
大問題ですよね。食べ物がなくなる。これ以上ない恐怖です。
お話をお聞きしたときは非常にショッキングで、毎日おいしいお米とお野菜を食べて生かしていただいている人間として、俄然当事者意識を持たなければという意識に燃え、まずは少しでも食糧を生産するぞ!と家庭菜園を始めたり、自分の中で日本の農業が抱える「高齢化・後継者不足・高額な農機具」のへ問題意識を高めていたのですが、人間、時間が経過するとだんだんその思いも薄れてゆきます。
将来的に食糧問題は自分の生活に直結する大問題であるはずなのに、日々食材の溢れるスーパーで買い物をし、お米や野菜を当たり前のように食卓に運ぶというありがたくも豊かな生活を送っているうちに、この日常の生活が脅かされるかもしれないという恐怖から、「農業の衰退と日本を襲う食糧危機」という問題を直視することを意識的に避けていた自分がいました。
それでも口に運ぶたびにに脳裏に浮かぶ農家さんの「20年後、君ら何食べるの?」というあの言葉。
そんなもやもやとした罪悪感を抱えていた私にとって「すべての農業人が豊かになる世界を創る」というヴィジョンを掲げて世界に挑んでいる会社が生まれ育ったこの地元長野にあることを知り、それこそ衝撃だったのです。
ヴィジョンへの心からの賛同と同時に、(日本の農業は衰退、そして食糧危機)という世界線を勝手に思い描いて勝手に絶望しつつ、そのくせそ知らぬ顔で食を享受していた私はただただ恥ずかしくて心が痛み、まさに心臓をぶたれたような衝撃だったわけです。
自分にとって「働く」とは
私は高校時代、農業部にて毎日農業に勤しんでいました。と言っても高校生の農業ですから本職の農家さんのご苦労を100%理解できていたわけではありませ。それでも自分の人生において汗をかきながら水田をまわり、畑を耕した日々は非常に貴重な経験でした。
そして社会人になり、ご縁あって多くの農家さんにお話しを伺い、改めてその後苦労の一端を知り…。
私は自分の人生で経験したすべての出来事を無駄にしたくないと考えるタイプなので、楽しかったことも辛かったことも、すべて自分の未来を形作るために全投入したいと思って生きてきました。 なので唐沢農機サービスで働くことで、自分の過去の様々な経験や職歴、抱えている思いに対する答えが何らかの形で出せるのではないかと考えたのでした。
それこそが私の考える「誇れる働き方」です。いずれ社会に出る子どもたちにも、働くということがどういうことかを自身の姿で示したいと考えてきました。そんな私にとって、働くならば絶対にこの会社だと思ったのです。こんなにも心を揺さぶられる企業に、この先絶対に出会えないと思いました。
…と、唐沢農機サービスのヴィジョンで受けた衝撃から応募に至った経緯をつらつら書き連ねてきましたが、実際の感覚で言いますと0.000001秒くらい。
「ゴンッ ピーン!ここだ」
です。
内定、そして入社
そして今日、このデスクに座っている自分がいます。もちろんこの間には応募から書類審査と面接などいくつかのステップを経てのことなのですが、それでも信じられます…?
7月に夫が倒れて悲壮感に暮れていた主婦が、2か月後に急成長中の企業のオフィスに座っているというこの摩訶不思議。
そもそも入社初日にブログを書く新入社員というのがまず驚きです。
お聞きしたところによると、社員のみなさんは黙々と仕事をこなしながら時間を見つけてブログやSNS投稿をしてらっしゃるそうなのです。SNS投稿というのはてっきり広報業務だとばかり思っていましたが、唐沢農機サービスでは社員全員が会社の魅力を発信しているということで、本当に一人一人が前向きなエネルギーに満ち満ちている会社という感じがします。事務所の中は静寂の中、ほぼパソコンを叩くカチャカチャ音しか聞こえませんが(汗)、静寂の中に凄む大きなうねりといいますか、ものすごいエネルギーを感じているのは私だけではないはず…。
そのためか、今不思議とワクワクしている自分がいます。
4時間前に初めて出勤したというのに、自分がこの会社で楽しく働いている姿が想像できるのです。きっとこの会社の前向きなエネルギーが、私の心をワクワクさせてくれているに違いありません。
夫が倒れた時の悲壮感から始まった就職活動は、心臓をぶたれたのかと思うほどの衝撃を経て今日、こうして世界を変えようと挑戦しているパワフルな会社で私自身もワクワクした未来に思いを馳せるという驚きの結末を迎えました。そして新たに始まる、唐沢農機の社員としてのスタートです。
あの時勇気を出して応募フォームの送信ボタンを押してよかった。自分の直観を信じてよかった。あの時勇気を出さなかったら今も自宅のソファでウジウジしていたんじゃないでしょうか。お菓子とかぽりぽり食べながら。そしてそのまま自分自身まったく成長のない、食糧危機まっしぐらの世界線を生きることになっていたかもしれません。
ですが、今日からは日々成長の世界線を生きることになり、そしてその先にはきっと世界中の農業人が豊かに暮らす世界の実現があるはずです。
というわけで、新入社員小出の日常がスタートしたのでした。
応募を検討されている方へ
唐沢農機サービスへの応募を検討している方には様々な家庭環境、職歴、ご事情の方がいらっしゃると思います。
特に育児中の女性は働き方に迷われるのではないでしょうか。転職、社会復帰への不安、正社員、パート、幼稚園や保育園の送り迎えの時間、夕飯の時間。働き始めたら夜は何時に寝かしつけるんだろう?洗濯物っていつ干せば?などなど…。小さなことですがどれも子どもを育て家庭を預かる主婦にとっては切実で、悩むからこそその一歩がなかなか踏み出せない。それでも容赦なく時間は流れてゆき、老いも確実にやってくる。
いやはや、本当に悩みます。
そんな時は唐沢農機サービスの社員紹介ページをぜひご覧ください。
私は育児中の女性社員の記事を読んで背中を後押ししてもらいました。
育児中でも正社員として第一線で活躍されている方がいるというのは、本当に勇気づけられるものです。
以上、駆け足ではありましたが、私はこのような事情から応募を決めました。
読み返してみるとブログの冒頭は緊張していてコチコチな文章で、中盤は自分の人生を振り返ってつい熱が入ってしまいお恥ずかしい限りですが、私の記事がすこしでも応募を検討されている皆様のお役に立てれば幸いです。
次回はスタートした農機ソリューショングループの業務についてレポートしたいと思います。
小出ブログ、続きます!
会社説明会の日程は、リクルートサイトの“お知らせ”よりご確認ください。