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農業機械のエンジンが始動しない。。原因はキャブレター!!ガソリンにも賞味期限がある!?
農機事業部の専務唐澤です。
今回のブログは農機の修理で故障箇所NO1のキャブレターについて書きたいと思います。
管理機や耕うん機、バインダーなど一般的に小型の農業機械に多く搭載されている空冷ガソリンエンジン。
通年通して、エンジンがかからない。。という修理依頼が多いのですが、そのほとんどがキャブレターに起因しているといっていいでしょう。
キャブレターとは?
キャブレターとは燃料を霧状に噴射し、空気と一緒にエンジンに送り込む部品です。
また、アクセルの調節によって燃料と空気の量を調節してエンジン回転をコントロールしています。
人間で言えば心臓と同じ役割をしています。
ですから、燃料がうまくキャブレターに送られないとエンジンがかからないのです。
ガソリンには賞味期限がある!?
ガソリンにも賞味期限があります。
厳密にはガソリンも劣化するのです。可燃物が気化し、不純物のみが残る現象が起こります。
一般的には3ヶ月と言われていますが、保管環境によっては前後することもあります。
故障の原因はガソリンの劣化
ガソリンが劣化することで、キャブレター内で不純物が詰まってしまうのです。
先程も説明しましたが、キャブレターは燃料を霧状に噴霧します。
ですから燃料の通り道も細く、異物があればすぐに詰まってしまいエンジンに燃料が供給出来なくなってしまうのです。
対処法
対処法は簡単です。キャブレターを分解して清掃してあげればいいのです。
農機具屋さんも使っていますが、キャブレター洗浄の専用液があります。
一般的にはホームセンターにも売ってはいますが、農機具メーカーの純正品のほうが濃度が濃い様です。
私も三菱純正のキャブレター洗浄液がオススメです。
こちらがキャブレターです。
さらに細かく分解していきます。
8割の確率で下記の場所でつまりが起きます。
この場所を入念に掃除をしてください。
また、せっかくバラしたのでキャブレター全体にも洗浄液を吹きかけ、掃除します。
ポイント
キャブレターを掃除する際に抑えて起きたいポイントは、部品が細かいので紛失する恐れがあります。
エンジンから脱着したら、キレイなトレーや机の上に場所を確保し、分解してください。
キャブレターには複数の小さい穴もあります。すべての穴にキャブレター洗浄液を吹きかけ、完璧に掃除してください。
ガソリンの取り扱い
機械には基本的には使用する分のみタンクに補給するのがベストです。
最近の機械ですとキャブレターに下に燃料を抜くコックが付いていますので、燃料の元コックを締めて、キャブレターの下のコックを明けることで、キャブレター内の燃料のみ抜くことが出来ます。
また、機械の燃料だけでなく、ガソリンの携行缶内の燃料も注意が必要です。
3ヶ月以上放置したガソリンは使用しないほうが懸命です。
計画的に燃料の保管もしてください。
今回の内容とは異なるばいいもありますので、不明な点や、何度かキャブレターの清掃をしても症状が改善されな場合は、お問い合わせください。
くれぐれも燃料の取り扱いには注意しましょう。
お問い合わせはこちらからhttps://www.karasawanouki.co.jp/business/karasawanouki