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在庫管理業務の意義と具体的な内容について
法務担当・IPO準備室の町田です。
今回は、在庫管理の意義と重要性について紹介したいと思います。
1 在庫管理の意義・重要性
(1)在庫は何のためにあるか
在庫を抱えるということは、在庫の管理を行うことになります。
在庫の管理には、場所的・人的な管理コストが発生します。
ただ、在庫がなくても注文を受けることはできますので、
そうすると、
それでは、何のために在庫を用意するかというと、
①商品を実際に見てもらうことで販売につながる
②販売後、すぐに納品ができる(
いずれの理由にしても、在庫を抱える最大の理由は「
そうすると、
販売できる可能性が高い商品であるかどうかの判定は、
そこで、適切な在庫管理を行うには、
(2)在庫と財務諸表
在庫は、「棚卸資産」
資産というと、一見すると価値のあるモノにみえます。
しかし、実際のところは、回収されない売掛金と同様の存在です。
むしろ売掛金は、管理コストが発生しませんが、
以上を踏まえ、
2 具体的な管理方法
(1)仕入
在庫の量を管理するためには、仕入(入庫)
仕入が適切であれば、
そこで、仕入を行う前段階として過去の販売実績等を分析し、
過去の販売実績の分析には、売上ABC分析、回転率、
①売上ABC分析
まず一定期間内の販売商品を売上金額順に並べます。
そして、上位2割の商品をA群、中位2割の商品をB群、
一般的に上位2割の商品で全体売上の8割を占める傾向があります
これにより商品の販売力、
仕入を行う際には、
②回転率
一定期間内に在庫品がどれだけ入れ替わったかを測る指標になりま
販売(出庫)金額÷在庫品の金額=在庫回転率
在庫回転率は数値が高いほど良い評価を受けます。
在庫が10台ある場合、ひと月に10台しか売れなければ、
ひと月にかかる固定経費(家賃、光熱費、人件費等)
③交差比率
交差比率とは、
回転率が高くても粗利率が低ければ利益貢献度は低いことになりま
逆に言えば、
商品の交差比率を算定し利益貢献度の高い商品をバランスよく揃え
これらの手法を組み合わせることにより、
単純に人気商品だけを仕入れるということではなく、
(2)在庫品の保管
仕入れた商品は、
すべての在庫品に管理番号を付け、商品名、
そして、定期的に棚卸しを行い、
(3)在庫品の処分と処分基準
仕入れた商品が想定期間内に販売できなかった場合、
在庫品の処分とは、廃棄も考えられますが、
処分については、処分基準を作成しこれに従うことで、
処分基準としては、一例として以下のようなものが考えられます。
①想定回転期間の150%を経過した商品→粗利率を50%
②想定回転期間の200%を経過した商品→粗利率0%(原価)
③想定回転期間の300%を経過した商品→粗利率-10%
例<想定回転期間が180日の場合:売価100万円(
①の場合:270日経過により売価90万円
②の場合:360日経過により売価80万円
③の場合:540日経過により売価70万円
③
すべての商品を当初の想定どおりに販売できるわけではありません
3 まとめ
在庫管理の中でも特に仕入れ業務は、
また、在庫(棚卸資産)の最小化による会社資産の減少は、
以上、今回は在庫管理について紹介しました。
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